小倉東篠崎教会ではこの度、≪いのちと文学―日本近代文学とキリスト教≫をメインテーマとし、その第二弾として、九州大学名誉教授、国際芥川龍之介学会ISAS会長の松本常彦先生をお招きし、「文学における沈黙―夏目漱石と遠藤周作を巡って」と題して公開講座を開催することと相成りました。
元梅光学院大学学長 佐藤泰正先生は、『文学の力とは何か』(翰林書房)の「あとがき」でカフカの言に触れ、「文学こそは人間の心を開く」「心がひらけば〈祈りに傾く〉」と語っておられます。文学は人間の心・魂への問いかけを可能にしてくれます。良い本と出会ったと感じたときは、その本によって心が開かれ、いのちと向き合った時間を持ったときでもあります。そしてその時は、人間の魂が開かれて祈りに導かれていくとき、とも通じていきます。それが〈文学の力〉であり、聖書に関連を持つ文学では、より強くこの力が読者に与えられます。
昨年は、日本キリスト教文学会副会長の細川正義先生に山本周五郎を取り上げていただき、今年は、松本常彦先生に夏目漱石と遠藤周作を取り上げ、「沈黙」の中に示される〈文学の力〉を味わうことができればと願って、今回の講座を企画いたしました。
詳細は下記チラシをご覧いただき、「文学」に関心のある皆様には、是非ともご参集くださいますようご案内いたします。
日 時 2025年10月18日(土) 午後2時~4時
テーマ いのちと文学—日本近代文学とキリスト教 part②
『文学における沈黙―夏目漱石と遠藤周作を巡って』
講 師 松本 常彦 先生 Continue reading →