小倉東篠崎教会ではこの度、≪いのちと文学―日本近代文学とクリスト教をめぐって≫をメインテーマとし、その第一弾として、日本キリスト教文学会副会長の細川正義先生をお招きし、「山本周五郎文芸とキリスト教・『赤ひげ診療譚』『五辨の椿』―人間凝視と祈りの文芸」と題して公開講座を開催することと相成りました。
元梅光学院大学学長 佐藤泰正先生は、『文学の力とは何か』(翰林書房)の「あとがき」でカフカの言に触れ、「文学こそは人間の心を開く」「心がひらけば〈祈りに傾く〉」と語っています。文学は人間の心・魂への問いかけを可能にしてくれます。良い本と出会ったと感じたときは、その本によって心が開かれ、いのちと向き合った時間を持ったときでもあります。そしてその時は、人間の魂が開かれて祈りに導かれていくとき、とも通じていきます。それが〈文学の力〉であり、聖書に関連を持つ文学では、より強くこの力が読者に与えられます。今回は三年にわたり、山本周五郎、芥川龍之介、夏目漱石を取り上げて、いのちと向き合う〈文学の力〉を味わうことができればと願って、今回の講座を企画いたしました。
詳細は下記チラシをご覧いただき、「文学」に関心のある皆様には、是非ともご参集くださいますようご案内いたします。
日 時 2024年11月16日(土) 午後2時~4時
テーマ いのちと文学—日本近代文学とキリスト教を巡ってpart①
『山本周五郎文芸とキリスト教:「赤ひげ診療譚」「五辨の椿」―人間凝視と祈りの文芸』
講 師 細川 正義 先生 Continue reading →